年末年始は最大10連休!ほぼ満室の宿も 海外や国内旅行を楽しむ人が増加
12月30日から休みに入り、年明け1月4日と5日も休みにできれば、最大で“10連休”となる年末年始。新型コロナが、季節性インフルエンザ同等の5類に移行したことに伴い、年末年始に“旅行する”という人は、「コロナ禍」前のレベルまで回復していた。
三重県の海を一望できる、三重県志摩市の『賢島・ホテルベイガーデン』では、12月29日から1月3日までの期間はほぼ満室。家族連れや女性の一人旅での予約が多く、リーズナブルな素泊まりやオーシャンビューが楽しめる部屋も人気だという。
『賢島・ホテルベイガーデン』マネジャー・山本千鶴さんは、人気の理由について「伊勢神宮に行かれる方が多いのではないかと思います。あと、家族連れですと志摩スペイン村などに行かれる方が多いですね」と話す。人気の食事メニューは、伊勢エビなど贅沢な海の幸を堪能できるお食事。期間限定で、1泊2食付き1万9,800円から楽しむことができる。
大手旅行代理店「JTB」 によると、今年5月に新型コロナが季節性インフルエンザ同等の5類に移行したことによって、観光客数は順調に回復。年末年始の旅行意向について、「行く」と答えた人は、19.8%と前年より3.5ポイント増加し、“コロナ禍”前と同程度まで回復したという。
『JTB トラベルゲート名古屋栄』スタッフ・佐藤志保さんは、予約状況について「国内の人気が高い状況。海外旅行についても、水際対策や国際便の回復などにより前年を超える状況ではあるんですが、円安や物価高の影響により、緩やかな回復傾向になっています」と話した。続けて、「ようやく(旅行に)行けるというお声は多くいただいています。東海地区の方は年末年始は近場でゆっくりされるお客様が多いように、三世代が集まってゆっくり過ごしたいという方は多いですね」と東海エリアの動向を語った。
旅行を楽しむ人が多い分、公共交通機関に注意が必要だ。東海道新幹線「のぞみ」では、12月28日から年明け1月4日まで全席指定席に。東京~博多間では、12月19日時点で、下りは29日~30日午前がすでに満席、上りも3日午後は満席となっている。名古屋発着なら列車によっては空きのある可能性はあるが、早めの予約がおすすめだ。
満席であっても、自由席の特急券で乗車することは可能だが、デッキ席など立ち席で立ったまま移動する形となる。例年、自由席に座るために長蛇の列ができる新幹線のホーム。全席指定席にした理由は、ホーム上の滞留を解消し、安全性を高めることが目的だ。そのため、JR東海としては列車をずらして指定席とったり、自由席のある「ひかり」・「こだま」を利用することを推奨している。
また、NEXCO中日本によると、1月2日・3日の高速道路の渋滞状況は、東名阪上り・亀山スマートIC付近では最大20㎞、新東名下り・岡崎東IC 付近では最大20㎞を予想している。
天気の影響も受けやすい年末年始。楽しい時間を過ごすため、公共交通機関の事前チェックなどが必要だ。