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目指すは大横綱の称号! 相撲界に彗星のごとく現れた10歳の超新星 日本一への挑戦に密着!

2024年2月23日 12:00
目指すは大横綱の称号! 相撲界に彗星のごとく現れた10歳の超新星 日本一への挑戦に密着!
相撲界の超新星・大嶋将生くん

その一瞬に己のすべてをぶつけ、見る者を熱狂させる相撲。岐阜県に、未来の横綱とも評される小学生がいました。去年、開催された夏の全国大会に彗星のごとく現れ、相撲をはじめてわずか1年にもかかわらず圧倒的な強さで勝ち上がり、全国優勝をかっさらったのです!

全国に衝撃を与えたこの小学生の、日本一への挑戦に密着しました!

すべてが規格外な相撲界の超新星! 目指すは憧れの白鵬と並ぶ大横綱の称号

岐阜県岐阜市の体育館。県内トップクラスの相撲クラブで稽古に励むちびっこ力士たちの中に、ずばぬけて体格の優れた少年がいました。彼こそが、突如相撲界に現れ、全国に衝撃を与えた超新星・大嶋将生くん、10歳です。

大嶋くんの特徴は、小学4年生としては日本最重量とも言われる恵まれた体格と、そこから繰り出される強烈な押し! しかし、実は練習嫌いな大嶋くん。一番好きなものは、稽古終わりのお風呂なのだそう。湯船に浸かれば溢れたお湯で渦ができ、浴槽から出ると満杯だったお湯は半分以下に。シャワータイムでは、園芸用の高水圧シャワーを気持ちよさそうに浴びる。何もかもが規格外です!

当然、ごはんも超豪快! 家族で回転寿司に行くと、テーブルに手つかずのお寿司がいっぱいあるにもかかわらず、トルネードポテトを4つ追加。たったひとくちで、ほぼ串1本分をたいらげてしまいます! 

よく食べてよく育った大嶋くん。好きな関取は白鵬だと話し、将来は白鵬と並ぶ大横綱になることを夢見ていますが、目の前の目標は全日本小学生相撲優勝大会、通称・ジュニアオリンピックで優勝すること。各地区の予選を勝ち上がった実力者だけが出場できるジュニアオリンピックは、最前線で活躍する幕内力士たちが歴代優勝者に名を連ねるアマチュア最高峰の大会です。

当然、大嶋くんは優勝候補の一人なのですが、体格に頼りすぎてしまうクセがあり、踏ん張りにも押しにも不可欠な「足腰の強化」が課題に。そのため、大会まで足腰をいじめ抜く日々を送りました。ただひたすら立ち上がっては押し続けます。厳しい練習も、歯を食いしばって耐え抜いていました。それもすべては日本一になるためです。

大会で仲良しのライバルと再会! 会場に相撲の神様も降臨!?

いよいよ迎えた大会当日。全国からライバル達が集結する中、大嶋くんも岐阜から会場入り。緊張しているのかと思いきや、嬉しそうな笑顔で誰かと話しています。静岡県から出場する岩上毘優雅(ひゅうが)くん、小学4年生。6歳から相撲をはじめ15回以上も優勝を手にしてきた相撲エリートです。

2人は去年、夏の全国大会の決勝で対戦。相撲歴4年の岩上くんは、相撲をはじめてわずか1年の大嶋くんに土をつけられていました。しかし、2人は対戦をきっかけに大の仲良しになりました。大嶋くんは髪型をマネするほど岩上くんが大好き! 相撲を通じで出会った2人は、良い友だちでありライバルになったのです。

和気あいあいとした雰囲気も束の間、ついに力自慢たちの祭典が始まりました。未来の横綱が誕生する瞬間を見に多くの人が詰めかけるなか、なんと会場に相撲の神様が舞い降りました。第69代横綱・白鵬。大嶋くんの憧れの人です。

大興奮の大嶋くんが2ショット写真をお願いすると「早く(相撲部屋に)入ったほうがいいね」と、まさかのスカウト! 試合前に相撲の神様から大きなパワーをもらった大嶋くん、いざ土俵入りです。

ライバルとの大一番! 勝っても負けても最後は笑顔で

たった数秒で試合が決まる勝負の世界。大嶋くんは圧倒的なパワーで他を寄せ付けず、どんどん勝ち進み、決勝へと駒を進めます。ライバルの岩上くんも、安定した取り組みで敵をなぎ倒し決勝へ。決勝戦は大嶋くんと岩上くんの対決となりました。

2人は大会を前に、ある約束を交わしていました。それは…。

「決勝戦で会おう」

これまで全国大会の決勝の舞台で何度も顔を突き合わせてきた2人の願い。ときには勝ち、ときには負け、何度もぶつかり合う内に2人の間には不思議な絆が生まれました。実は大嶋くん、学校の雰囲気が肌に合わず、通っていない期間もありました。そんな中でできた本音をさらけ出せる友達は、彼にとって大きな存在です。

そんな2人が、ついに決勝の土俵の上で相まみえます。待ったなしの大一番!
勝負の行方は…。

立ち会い後、強烈な押しで大嶋くんを土俵際まで追い詰めた岩上くん。大嶋くんは必死に踏ん張りましたが、こらえきれず土俵の外へ押し出されてしまいました。岩上くんの勝利です。

岩上くんの目にはようやく勝てた“うれし涙”が、大嶋くんの目には込み上げる“くやし涙”が浮かびます。勝っても負けても最後は笑顔でお互いをたたえ合うのが相撲道。表彰式のときには、2人ともいつもの笑顔に戻っていました。

相撲を通してたくさんの友だちに出会い、いつしか相撲は大嶋くんにとってかけがえのない居場所になっていました。今後の目標を尋ねると「優勝!」と力強く話してくれた大嶋くん。横綱への道は始まったばかりです。

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