多様化するバレンタイン 本命チョコ激減の一方“推し”に贈るチョコは増加! 物価高に対応した限定商品も
1月から始まった日本最大級のショコラの祭典「アムール・デュ・ショコラ」。世界中の大人気チョコレートが集結するジェイアール名古屋タカシマヤは大盛況。
訪れていた人たちも「テンションあがっちゃって、行列あったら『何何何?』みたいな感じで並んで買っちゃいました」「予算は特にないですが20万くらいいきそう」と、みなさん大興奮のようですが、今年のバレンタインは、ある大きな変化が起きていました。
本命チョコが激減する一方…“推し”に贈るチョコは増加!
ジェイアール名古屋タカシマヤが行ったアンケートでは、今年、本命にチョコを贈るという人はわずか4%。家族に贈るという人が33%でトップという結果でした。自分が好きなチョコを好きなだけ食べたいという需要も高まっているといいます。
そんな中、トレンド入りしたのが“推し”へ贈るチョコ。アンケートでも12%と本命を大きく上回る結果となっています。
「アムール・デュ・ショコラ」の会場にも、推しのためにチョコを買う人の姿がありました。アンサンブルスターの天城一彩くん推しという女性は「一彩(ヒイロ)という名前なので緋色のチョコレートか、推しのカラーの赤っぽいものがあったら買おうと思います」と、キャラクターをイメージしたチョコを購入する予定だといいます。
好きなアイドルや、応援している“推し”へのチョコ。直接渡せない場合は写真を撮ってSNSにあげたりするそうです。
物価高騰対策「??したチョコ」が人気!
プチぜいたくで財布の紐も緩みがちなバレンタインですが、今年は物価高騰の波が押し寄せていました。
チョコを購入した人たちからも「大分値上がりしていますね、20%くらいあがっているかなという感じがします」「去年はもう少し安かったのに、今年は3千円とか超えたり、千円台が少ないような気がします」など、切実な声が上がっていましたが、カカオや乳製品、物流など、軒並み物価高で商品も値上げせざるを得ない状況だといいます。
こうした状況で人気なのが、チョコレートをチョコっと使ったお菓子。
ジェイアール名古屋タカシマヤの広報・安藤瑠輝乃さんによると、「手に取りやすい価格帯のものや、チョコレートを一部使用した焼き菓子だったり、チョコレート菓子といわれるものも今回多く展開しています」ということで、ナッツの入ったものや、クロワッサンにチョコレートをコーティングしたものまで、ブランド独自の工夫を凝らした商品が会場にもたくさん並んでいました。
贈り先が年々変化するバレンタインのチョコ。楽しみ方も多様化しているようです。