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自宅にいながら接客できる「ロボットレストラン」 十数年ぶりに仕事を始めた難病の女性も

2024年2月17日 17:07
自宅にいながら接客できる「ロボットレストラン」 十数年ぶりに仕事を始めた難病の女性も
ロボットがお出迎え

名古屋駅近くにオープンしたレストラン「きょうわごはん」。管理栄養士監修のからだにやさしいメニューが売りです。

お店の入り口では、ロボットがお出迎え。ジェスチャーを交えながらおすすめメニューなどを伝え、お客さんを店内へ案内するのですが、AIの自動音声かと思いきや…実は、人が遠隔で操作している「OriHime」というロボットなのです。うなずいたり手を振るなどのパソコンのメニューを選択すると、ロボットがジェスチャーします。

ロボットを操作するのは、名古屋市に住むサーマさん。多発性骨端軟骨形成不全症という首や背骨などの関節が変形する先天性の病気で、今までに何度も入院し治療を受けてきました。「常に痛みとの闘いです」とサーマさんは話します。

20代の頃には、大手旅行会社など3社で働いた経験がありますが、入院のたびに退職しなければならず、迷惑をかけてしまうので働くことを諦めていたそうです。しかし、ロボットを使って自宅で仕事ができることを知り、十数年ぶりに働いてみることに。

サーマさん:
「自分で働いてお金を得て、そのお金で家族だったりに何かをやってあげられる喜び。そういうのは味わえないんですよね、家にいただけでは。自分では知り合いになれない方とつながれたり、1個ずつがみんな喜びにつながってます」

この店ではサーマさん以外にも障害のあるスタッフを雇っていて、健常者と同じ水準の賃金を支払います。

協和ケミカル 「きょうわごはん」企画責任者 渋谷直隆さん:
「障がい者雇用という形で、企業が仕事を作って部分的なものを(障害のある人に)やっていただくのが現状。コロナ禍でリモートがしっかりとできる環境ができたのでOriHimeを活用すればより広がるかなと」

ロボットを使った新しいスタイルの働き方。今後、ロボットの性能がさらに進化していけば、活用の場も広がっていきそうです。

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