4年ぶりの地方訪問 上皇ご夫妻が皇室ゆかりの京都「大聖寺」へ
上皇ご夫妻が14日から京都を訪問されています。上皇ご夫妻の地方訪問はおよそ4年ぶりです。お2人は市内にある寺を訪問され、寺が所蔵する皇室ゆかりのドレスをご覧になりました。
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15日午後2時すぎ、上皇ご夫妻は皇室ゆかりの寺である京都市の「大聖寺」に到着されました。手をたずさえながら階段を上る時に上皇后さまがバランスを崩し、上皇さまが支えられる場面もありました。
この寺でご夫妻は、明治天皇の皇后である昭憲皇太后が儀式の際に着用した最も格式が高いドレス「大礼服」の修復が完了した姿をご覧になりました。130年以上前に作られたこの大礼服は「トレーン」と呼ばれる長い引き裾が特徴で、バラの模様と刺しゅうが施されています。
上皇ご夫妻は、皇室ゆかりの寺に古くから伝わる文化財の保護を長年支援し、上皇后さまは「ものすごくきれい」と感想を述べられたといいます。さらに修復がとても細かいことに感心し、「大変なお仕事をなさいましたね」とねぎらわれたということです。
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14日に京都駅に到着された上皇ご夫妻は、駅に集まった700人以上の歓迎を受け、にこやかに手を振って応えられました。上皇ご夫妻の地方訪問は、代替わりの引っ越しに伴う御用邸などの滞在を除いて、およそ4年ぶりです。
出迎えた人
「優しい笑顔で(手を)振ってくださりました」
出迎えた人
「心がすーっと清らかになった感じです」
上皇ご夫妻は京都大宮御所に宿泊されました。15日午前に、京都三大祭りのひとつ、「葵祭」の4年ぶりに行われる平安装束の行列を観覧される予定でしたが、雨の影響で16日に延期になりました。
ご夫妻は16日に「葵祭」の行列をご覧になったあと、午後には奈良へ移動される予定です。