佳子さま 28歳の誕生日 姉・眞子さんから引き継ぐなど公務の範囲広げ活動 3年ぶり地方訪問も
秋篠宮ご夫妻の二女、佳子さまが28歳の誕生日を迎えられました。今年は、姉・眞子さんから引き継いだ公務にも多く取り組まれた1年となりました。
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秋篠宮ご夫妻の二女、佳子さま。12月29日に28歳の誕生日を迎えられました。公開された映像では、カメラ目線ではじけるような笑顔も見せていました。
29日午前11時前、皇居を訪れ、天皇皇后両陛下と長女の愛子さまに誕生日の挨拶をされました。
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佳子さまは、この1年、多くの公務に取り組まれました。10月には、3年ぶりに開催された国民体育大会の閉会式に出席されました。開催地・栃木県 の名産が「いちご」であることから、佳子さまも鮮やかな赤の装いでした。
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「佳子内親王殿下から天皇杯が授与されます」
3年前の国体閉会式には姉の小室眞子さんが出席しましたが、今年から佳子さまがこの公務を引き継がれました。
佳子さまは、結婚して皇室を離れた眞子さんのあとを継ぐ形で日本工芸会の総裁や日本テニス協会の名誉総裁に就任するなど、公務の範囲を広げられています。
手話が堪能な佳子さまは、全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員として働かれています。
「手話言語に対する理解がより一層深まり、誰もが安心して暮らすことのできる社会になることを願っております」
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今年の大きな変化は、コロナ禍で控えていた地方訪問を3年ぶりに再開されたことです。
夏には長野県でガールスカウトのイベントに参加されました。中高生たちが、グループに分かれ「ジェンダー平等の実現」について、意見を発表。佳子さまはメモを取りながら真剣に耳を傾けられていました。
その後の懇談では…
「どうでしたか、発表してみて」
ガールスカウト
「緊張」
「全然 緊張しているように見えなかったです。すごく堂々とされていて」
プレゼンの内容について具体的な質問もされました。
「1回目の発表と2回目の発表で少し(内容を)変えられたのかなと思ったんですけれど」
ガールスカウト
「数字を入れて具体的にしたのと、(1回目で)質問された部分を質問がなくても伝わるように」
案内を担当したガールスカウト日本連盟の和田照子会長によりますと、プレゼン内容の細かな違いに気づかれたことに、皆、驚いたといいます。
ガールスカウト日本連盟 和田照子会長
「ガールスカウトの少女たちは『そこに気が付かれたんですね』と すごく驚いていました。関心を持って聞いていただいたことがガールスカウトの中高生にも伝わり、とても彼女たちは感激していました」
夜はキャンプファイアにも参加。まきに点火し、中高生の少女たちと交流を深められました。
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この1年で、地方への公的な訪問は6回。皇居での行事と宮中祭祀をのぞく都内の行事には17回出席されました。
宮内庁によりますと、佳子さまは「誰もがより幅広い人生の選択肢を持ち、自らの可能性を最大限生かす道を選べるようになることが当たり前の社会になることを願われている」ということです。
今後ますます、皇族としての活動が期待されています。