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容疑者の母親は約1億円“献金” 「払えば払うほど救われる」“統一教会”元信者が語る“高額献金”

2022年7月14日 21:12
容疑者の母親は約1億円“献金” 「払えば払うほど救われる」“統一教会”元信者が語る“高額献金”

安倍元首相が銃撃された事件で、容疑者の男の母親は、教団へ総額1億円に上る献金をしていたとみられることが、新たにわかりました。“高額献金”の実態とは、どのようなものなのか。今年になって教団を脱会したという女性に話を聞きました。

    ◇

奈良市・大和西大寺駅前では14日も早朝から、捜査員が横一列になって道路を調べるなど、現場検証が行われました。

銃撃事件から15日で1週間。発生直後、現場で救命活動にあたった奈良市消防局は、当時の無線記録を公表しました。

奈良市消防本部(8日午前11時35分)
「高齢男性、拳銃で撃たれ、現在、心肺停止状態と思われます。至急、向かってください」

現場(消防車・午前11時37分)
「状況報告する、サンワシティ前、自民党の参議院候補の演説会場です、どうぞ」

奈良市消防本部(午前11時40分)
「ドクターヘリ、出動させます。ドクターヘリ、出動させます」

発生から約45分後に安倍元首相は、ドクターヘリで病院へと搬送されました。

    ◇

山上容疑者は、一方的な強い恨みを募らせ、安倍元首相を銃撃したとみられます。

山上容疑者
「安倍元総理大臣は、宗教団体と関係があると思って、狙った」

山上容疑者の母親は、「世界平和統一家庭連合」、いわゆる“統一教会”に入信していました。捜査関係者によると、母親は教団に対し、約1億円に上るとみられる献金をしていたことが新たにわかりました。

“高額献金”の実態とは、どのようなものなのでしょうか。ここ数年で教団を退会したという女性が見せてくれたのは、先祖の魂が入るためだという「善霊堂」です。

“統一教会”の元信者
「善霊堂といって、亡くなった人がここへ入る」

2018年に購入したといいます。

――値段はいくらぐらい?

“統一教会”の元信者
「約430万円」

さらに、同じ年に購入したのが、教団の創始者、文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の実印が押されているという聖書です。

“統一教会”の元信者
「これは高かったすごく…約530万円って言ったかな」

――1冊で?

“統一教会”の元信者
「1冊で」

「洗脳されちゃってたんだね。これだけ買うってことは」

    ◇

いわゆる“統一教会”は、1954年に韓国で創立されました。その後、日本でも活動を開始しますが、悩みにつけ込み、不当に高額なつぼや印鑑などを買わせる「霊感商法」や、教団の決めた相手と結婚する「合同結婚式」などが社会問題化しました。

脱会した信者が教団を訴えた裁判でも、「霊感商法」などについて「違法性」を認める判断が示されたことがあります。

教団の田中富広会長は11日の会見で、「2009年以降の案件で、そのような(献金の)トラブルはありません」と述べていました。しかし、先ほどの元信者は、今も強要まがいの献金やトラブルもあると話します。

“統一教会”の元信者
「ウソです。(今も)必ず献金の話は持ってきます、(教団の)担当者が」

さらに――

世界平和統一家庭連合 田中富広会長
「献金に関して、どれぐらいやったらどれぐらい救われる。こういう教えはありません」

献金の教えについても――

“統一教会”の元信者
「ウソだと思います。『払えば、払うほど救われる』と聞いたことがあります」

    ◇

総額1億円以上に上る献金をしていたとみられる山上容疑者の母親。宅地を売却するなどし、その後、破産していたことも確認されています。

山上容疑者
「母親が破産した頃から、教団を恨んでいた」

一方、教団は、山上容疑者の母親の献金について、「一部を返金していた」とコメントを発表しました。

世界平和統一家庭連合
「約10年間で、合計5000万円が返金された。ご家庭の事情を鑑みてのことかと思われます」

警察は、山上容疑者の長年にわたる教団への恨みが襲撃につながったとみて、調べています。