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安倍元首相死去 奈良県警「警護に問題があったことは否定できない」

2022年7月9日 21:39
安倍元首相死去 奈良県警「警護に問題があったことは否定できない」

安倍元総理大臣が銃で撃たれ死亡した事件で、当時、警護を担当した奈良県警の本部長が会見し「警護に問題があったことは否定できない」と述べ問題点を検証する考えを示しました。

安倍元総理は8日、奈良市内で街頭演説中に山上徹也容疑者に手製の銃で撃たれ死亡しました。

当時、警視庁と奈良県警、地元の警察が警護に当たっていましたが、山上容疑者の犯行を防ぐことはできませんでした。

奈良県警・鬼塚友章本部長「警護警備に関する問題があったことは否定できないと考えており、適切な対策を講じてまいりたいと考えています」

一方、事件直前、演説会場の様子を後方から伺う山上容疑者の姿が、カメラに捉えられていました。この画像を撮影した男性は、NNNの取材に対し、会場後方の警備に疑問を感じたと話しました。

画像を撮影した男性「全員そろってる状態でその裏側で誰かを見張るでもなく、むこうしか見てなかったんでそこが手薄に感じた」

現場に駆け付け、安倍元総理の手当てをした近くのクリニックの医師が取材に応じました。

中岡内科クリニック・中岡伸悟院長「一目見た瞬間に、かなり厳しいなと思いました。まず意識レベルが全く、心臓マッサージの様子を見てもびくともされていませんでした」

心拍が停止していて、AEDを取り付けても使用できる状況ではなく、心臓マッサージを続けたということです。

中岡伸悟院長「医学的には分かっていたとしても、感情的には何か奇跡が起こってくれという一心でその場にいましたし、心の中では祈るような思いでした」

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