岸田前首相襲撃事件の初公判、被告の男は殺意を否認 判決は今月19日の予定
2023年、岸田前首相の演説前に爆発物を投げ込んだとして殺人未遂などの罪に問われている男の裁判員裁判が始まり、男は殺意を否認しました。
無職の木村隆二被告は2023年4月、和歌山市の漁港で、衆議院の補欠選挙の応援演説に訪れた岸田前首相の近くに自作の爆発物を投げ込み、聴衆と警察官の2人にケガをさせたとして、殺人未遂や爆発物取締罰則違反など5つの罪に問われています。
4日から始まった裁判員裁判で、木村被告は爆発物の製造や所持を認めた一方、「人を害する目的ではない」と殺意を否認しました。
その上で、「選挙をしていると知らなかった」と述べ、妨害する意図はなかったと主張しました。
一方、検察側は冒頭陳述で「過去に国の選挙制度に不満を持って裁判を起こしていた」「演説日程や漁港までの道のりを事前に調べていた」などと指摘しました。
判決は今月19日に言い渡されます。