名古屋駅前の公共スペースが畑に… 誰かが勝手に“野菜栽培”
名古屋駅前で野菜が許可なく植えられている件をめぐり、名古屋市の河村たかし市長が見解を示しました。河村市長は「みんなで決めなあかんけど、名古屋の歩道政策の転換点じゃないですか」と柔軟な答えが返ってきました。
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再開発が進む名古屋駅。大きな駅の目の前で突然、目を疑うような光景が現れました。
「考えられへんですねぇ」
「 珍しいじゃないねぇ。こんなデパートの真ん中に」
「これはトマトですかね。多分ね」
トマトだけでなく、おいしそうなナスやピーマン、トウモロコシまでありました。実は名古屋市が管理する植え込みなのですが、誰かが勝手に野菜畑を作ってしまったというのです。
名古屋市緑政土木局 篠塚泰伸係長
「道路の一部でありまして、公共のスペース。(野菜畑は)好ましくない行為だというふうには考えています」
通常、名古屋市では、植え込みの利用には申請が必要で、栽培できるのは原則、観賞用の花などです。
収穫物にあたる野菜は認められていませんが、名古屋市内では過去にも、歩道の植え込みにキャベツやパセリが植えられていたり、トマトや唐辛子のようなものが植えられていたりしたことがありました。
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今回、1等地の名古屋駅前に大胆に展開された野菜畑について、名古屋市の河村たかし市長に見解を聞いてみると――
名古屋市 河村たかし市長
「楽しいがや。みんなで決めなあかんけど。名古屋の歩道政策の転換点じゃないですか」
なんと、勝手に作られた野菜畑に対し、柔軟な答えが返ってきました。
街の人からは――
「雑草がいっぱいよりは、割と面白いなと思いますよ」
「キラキラした花植えるのもいいけど、こういう感じで隙間活用するのもいいと思います」
「いいかなぁと思う。だけど、内緒でやるのはよくないですね」
名古屋市は、野菜を植えた人と直接今後の対応について話したいとしていて、連絡をしてほしいと呼びかけています。