気象庁「南海トラフ発生の可能性、高まったと考えていない」四国地方で震度6弱
17日午後11時すぎ、四国地方で震度6弱の激しい揺れを観測する地震がありました。南海トラフ巨大地震の想定震源域の中で起きたものでしたが、気象庁は巨大地震の発生の可能性が高まったとは考えていないとしています。
気象庁によりますと、17日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震があり、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱を観測したほか、中部地方から九州地方にかけて震度5強から震度1の揺れを観測しました。この地震による津波はありませんでした。
一方、今回の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域の中で起きましたが、フィリピン海プレートの内部で発生したもので、想定されるプレート境界の地震とはメカニズムが異なるほか、地震の規模が小さいことから、気象庁は、南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まったとは考えていないとしています。
気象庁は、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしいと呼びかけています。