「かみついたら絶対に離さない」クマに襲われた男性は… 山形県で市街地への出没相次ぐ
クマに襲われ大ケガをした男性が、その時の様子を語りました。
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7日午前8時過ぎ、山形・酒田市の市街地を走る車のカメラが捉えたのは、突然、飛び出してきたクマです。そのまま道路を横断すると、道路脇の駐車場の中に駆け込んでいきました。
山形県では、市街地へのクマの出没が相次いでいます。今年に入ってから5月末までにクマが目撃された件数は110件にのぼり、統計開始以降、最も多くなっています。
関英俊さん(69)
「クマは力強い。かみついたら絶対に離さない。(首を)やられなかったので、致命傷にならずに助かった」
山形・小国町に住む関英俊さん(69)は5月に山菜採りのため山の中に入ったところ、クマに襲われ、右腕の骨を折るなどの大ケガをしました。
関英俊さん(69)
「左手の方向で『ウッ』って(うなり声がして)、見たら足元に(クマが)来ていた。すぐに立ちあがってかみついてきた。肩にかみついて次に腕にかみついて…。(大きさは)150センチ以上あったんじゃないか」
腕を振ってもクマがかみついて離さなかったため、そのまま斜面に倒れ込んだところクマはその場を立ち去ったといいます。
関さんは、普段はクマ鈴やクマよけのスプレーを持ち歩いているといいますが、この時は持っていませんでした。
関英俊さん(69)
「やっぱり音を出すことだな。人がいることを(クマに)早めに教えることが重要」