大地震から震度1以上500回超余震続く 最大規模の余震活動か 能登半島地震
石川県能登地方では、最大震度7の揺れを観測した地震以降、余震が相次いで発生していて、2日間で震度1以上の地震回数が500回を超えました。引き続き、強い揺れに注意が必要です。
1日夕方に発生した石川県能登地方を震源とする最大震度7を観測した地震で、この地震発生後、能登地方では強い揺れを伴う地震が頻発していて、3日午前2時21分頃に珠洲市で、午前10時54分頃にも輪島市で、それぞれ震度5強を観測する地震がありました。
気象庁によりますと、1日から3日午後4時までに、震度1以上を観測した地震回数は521回にのぼっているということです。
このうち、震度7は1回、震度5強は6回、震度5弱は6回、震度4は26回、震度3は82回、震度2は169回、震度1は231回となっています。
石川県能登地方では、2020年12月から群発地震活動が続いていて、2023年末までのおよそ3年間で記録された地震回数506回を、この2日間で超えたことになります。
2日、臨時の会合を開いた政府の地震調査委員会によりますと、大地震発生直後に発生した地震回数を比較したところ(マグニチュード3.5以上)、1993年の「北海道南西沖地震」(マグニチュード7.8)とほぼ同じ回数になっているということです。
今回の大地震後、地震が頻発している理由について地震調査委員会は、マグニチュード7.6という地震の規模が大きかったことが影響していると説明しています。
また、去年5月、能登半島沖を震源とするマグニチュード6.5、最大震度6強の揺れを観測した地震以降も余震が続き、地震発生前の状態に戻るまでおよそ3か月かかりました。
こうしたことから、今後、少なくとも数か月は地震活動が活発な状態が続くとして、注意を呼びかけています。