日航機墜落事故から37年 犠牲者に祈り 安全を願う思いも
日航機事故から12日で37年となるのを前に群馬県上野村では灯籠が並べられ、犠牲者への祈りがささげられました。
1985年8月12日、日本航空123便が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落し、520人が亡くなりました。尾根のふもとを流れる川のほとりには日航機の事故だけでなく、公共交通の事故による犠牲者への思いをこめ、200個もの灯籠が並べられました。
灯籠の準備を進めてきたのが事故で息子を亡くした美谷島邦子さんです。北海道・知床沖で起きた観光船沈没事故の乗客家族の心のケアをしています。
美谷島邦子さん「国レベルの被害者支援はもちろん進めてほしいですけれども、遺族たちがいろいろ情報交換する場所として御巣鷹山はかなりみなさんの中で大事な場所になっているのは間違いありません」
灯籠に記されたメッセージには知床事故に関するものも多く、「悲しい事故は終わりになりますように」と、安全を願う思いがこめられていました。
遺族らは12日に御巣鷹の尾根にのぼり、慰霊を行います。