今年3月に卒業した大学生の就職率は、去年より0.2ポイント減少し95.8％で、コロナ禍の影響が大きく出た去年と同水準でした。

厚生労働省などによりますと、今年3月に卒業した大学生の就職率は4月1日現在、95.8％でした。

求人は堅調であるものの、新型コロナウイルスの影響が大きく出た去年と同水準となり、依然としてコロナ禍前の水準には戻っていないということです。

一方、短期大学生の就職率は97.8％で、前の年より1.5ポイント上昇しました。

新型コロナの影響が大きい観光や航空、服飾などの業界に絞らず、幅広く就職活動した結果とみられるということです。

厚労省によりますと、オンラインでの就職活動が増え、学内での情報交換も減ったことで、早い時期に就職活動に取り組む学生と、動き出しが遅い学生のニ極化の傾向がみられるということです。