東京都心で猛烈な雨 「東京港トンネル」などで冠水 交通機関への影響も
関東地方南部では、暖かく湿った空気の流れ込みなどで、大気の状態が非常に不安定となり夕方から、局地的に雨雲が発達しました。
国土交通省が新宿区に設置した雨量計では午後7時までの1時間に94ミリの猛烈な雨を観測したほか東京都が新宿区に設置した雨量計でも88ミリの雨を観測しました。
国土交通省東京国道事務所によりますと、国道357号の「東京港トンネル」で冠水が発生しおよそ2時間以上にわたって通行止めになったほか、都内のアンダーパスでも冠水によってタクシーなどが動けなくなりました。
港区付近では午後7時までにおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられるとして気象庁が「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
さらに中小河川では水位が急激に上昇し、氾濫危険水位を超えたため、東京都と気象庁は、渋谷川と古川に一時「氾濫危険情報」を出しましたがその後、水位は低下しています。
また、土砂災害発生の危険性が高まったとして品川区に「土砂災害警戒情報」が発表されましたがその後、解除されています。
交通機関への影響です。東海道新幹線は東京駅と品川駅間の雨量計が規制値に達したため、午後6時40分ごろから午後7時半ごろまで運転を見合わせました。さらに山手線も一時運転を見合わせたということです。
また、羽田空港では、落雷の危険があるため、午後6時ごろからおよそ1時間半にわたり航空機の誘導など地上作業を取りやめたため行き先の変更や欠航便が相次ぎ、午後9時半時点で全日空で10便、日本航空で5便が欠航となったということです。