和歌山の「パンダ」3頭…来年2月に中国へ 自然繁殖した世界最高齢「永明」やメスの双子も
和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドから来年、3頭のパンダが中国へ旅立ちます。
中国へ旅立つのは、30歳のお父さんパンダ「永明(えいめい)」と、8歳の双子の姉妹「桜浜(おうひん)」と「桃浜(とうひん)」です。3頭は来年2月、中国へ送り出される予定です。
来園者
「えっ本当ですか」
「永明も」
「知らなかった。寂しくなるね。パンダ減っちゃうね」
「永明」は1994年、中国からやってきました。これまで、16頭の子どもに恵まれ、自然繁殖した世界最高齢のパンダとして記録を更新し続けてきました。
「永明」は、御年30歳で人間でいうと90歳くらいです。長年にわたって繁殖に十分貢献したとして、その役目を終え、中国に帰ることが決まりました。
「永明」の子どもで2014年生まれの「桜浜」「桃浜」は、和歌山で生まれた初めてのメスの双子パンダです。
今月2日で8歳になった2頭は、将来の繁殖を見据えパートナー探しのために中国へ渡ります。
一家の大黒柱「永明」がいなくなると、アドベンチャーワールドにはオスのパンダが1頭もいなくなります。アドベンチャーワールドは、中国との間で新たにオスのパンダを迎える検討をしているということです。
来園者
「桜浜・桃浜は年頃なので、向こうで良いお婿さんを見つけて、元気な赤ちゃんを産んでほしい」
「悲しすぎて…どうしたらいいか、わからない」と心境を吐露し、涙をこらえきれない来園者もいました。
お別れはちょっぴり寂しいですが、3頭が中国でのびのびと過ごすことを願います。