群馬県みなかみ町の民家で親子2人が血を流した状態で見つかり、父親が死亡しました。警察は、事情を知っているとみられる長男の行方を追っています。

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記者（群馬・みなかみ町　7日）
「警察車両が止まって、規制線が張られています。山あいにあるこちらの民家で殺人事件が起きたということです」

明かりがついたままの民家。この家の中で、木榑正さん（92）と娘（55）が血を流して倒れているのが見つかりました。2人は刃物のようなもので襲われたとみられています。

近所の住民
「目が覚めた時に消防とかパトカーとか、おまわりさん来てたから、びっくりした」

近所の住民
「消防車が来た。午前4時ちょっと前。ストレッチャーに乗せられて、救急車で運ばれた」

正さんは、その後死亡。娘は頭をケガするなど重傷ですが、意識はあるということです。

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事件があったのは午前4時前。「人を殺した」と通報したのは、親子と同じ「コグレ」と名乗る男でした。警察によると、別居している長男とみられています。

現場となったのは、群馬県みなかみ町にある民家です。消防によると、事件直後に民家から約3km離れたところにある吾妻橋では、誰かが川に飛び込んだ可能性などがあるとして、警察から救助の要請があったといいます。

橋の付近にいた人
「よくテレビで見る指紋採取（をしていた）。（橋の）ちょうど真ん中あたり、歩道の真ん中、下流側」

その後、捜索活動が行われましたが、川からは誰も見つからなかったということです。

ただ、この橋の近くでは、長男名義の車が見つかっています。

記者
「軽自動車が規制線で囲まれています」

その長男の行方は今も分かっていません。一家に何があったのか。正さんと長年付き合いがあったという男性は…

正さんの知人
「（正さんとは）71年くらいの付き合い。きついことは言わないで、いわゆる角を立てない。細かいコミュニケーションをあまり取らない感じ」

穏やかな人柄だったという正さん。数日前に会ったという人も…

正さんの知人
「2～3日前に会った。別に変わったことは言ってない。きゅうり持ってきてくれて『きゅうりがなったから』って。びっくりした。正さん亡くなったなんて。親子げんかするような人じゃなかったよ」

行方が分からなくなっている長男については…

正さんの知人
「息子は人嫌いなんだろうね。（正さんは息子の）調子が悪いと言ってた。しばらく仕事休んでるって」

警察は、殺人事件として捜査。事情を知っているとみられる長男の行方を追っています。