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“車掌ポーズ”で満面の笑み 鉄道ファン…藤井聡太六冠が1日駅長に 「貴重な経験できた」

2023年5月29日 17:56
“車掌ポーズ”で満面の笑み 鉄道ファン…藤井聡太六冠が1日駅長に 「貴重な経験できた」
将棋の藤井聡太六冠(20)が29日、岩手県の三陸鉄道・宮古駅の「1日駅長」に任命されました。叡王のタイトル防衛から一夜明け、大の鉄道ファンでもある藤井六冠は、対局中には見られない笑顔ものぞかせていました。

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藤井聡太六冠は28日、将棋の8大タイトルの1つ、「叡王」のタイトル戦で防衛を果たしました。

一夜明け、29日に藤井六冠が訪れていたのは、岩手県宮古市にある三陸鉄道の車両基地です。藤井六冠は、車両の仕組みなどについて説明を受けたあと、宮古駅の「1日駅長」に任命されました。

実は、藤井六冠は大の“鉄道好き”とも知られていて、記念撮影でもしっかり“車掌ポーズ”を披露。さらに、本物の車両を使って運転の体験をするなど、対局中は、なかなか見ることができない満面の笑みをのぞかせました。

藤井六冠は「まさか本当に車両でやると思っていなかったので、運転免許持ってないけどいいのかなって。すごく緊張したんですけど、本当に貴重な経験をできたなと」と話しました。

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また対局前の27日には、藤井六冠は遊覧船に乗船し、うみねこのエサやりに初挑戦しました。しかし、風に流されたのか、うまくエサをやることはできず…最後はエサのパンをぱくり。おいしかったのか、船をおりてからもパンをかじっていました。

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そして、28日に迎えた「叡王戦第4局」。ここまでは藤井六冠が挑戦者の菅井竜也八段に2勝1敗で、3連覇に王手をかけていました。しかし、同じ局面が4回あらわれる「千日手」となり、指し直しが2度行われる異例の展開に。その後も攻防が続きましたが、28日午後9時すぎに藤井六冠が勝利し、叡王戦3連覇を果たしました。

藤井聡太六冠
「今シーズン本当にすごく大変な将棋が続いた。なんとか結果を出すことができたのは、すごくうれしく思っています」

現在行われている名人戦であと1勝すれば、藤井六冠は史上最年少での「名人」獲得と「七冠」達成となります。

藤井聡太六冠
「あさっての名人戦も続くので、良い状態で臨んで、いつも以上にできるように頑張りたいです」

王手をかけて挑む名人戦第5局は、31日から長野県高山村で行われます。