人のぬくもり求め?“意外な場所”に毎年くるツバメ 今年も…
広島市で、毎年、春の訪れを告げるツバメが意外な場所にやってくるといいます。ツバメは人のぬくもりを求めているのでしょうか。今年も10組ほどのつがいが飛来しているといいます。
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春の訪れを告げるツバメがやってきたのは、広島市にあるタクシー会社、その名も「つばめ交通」です。ビルが建って以降、30年以上にわたり毎年、この季節に訪れるというツバメ。今月11日に飛来し、巣を作り暮らしています。
つばめ交通リクルート課 中尾智奈美課長
「毎年、(巣を)作って巣立ったあと、残った巣にまた新しく材料を入れて、巣を作っていく感じです」
現在、10組ほどのつがいが飛来し、多い年には、夏にかけて20組ほどに増えるといいます。
車の出し入れや人の行き来もあるこの場所は、ツバメにとって外敵から身を守る安全な場所。この会社では、ツバメを守る取り組みも行っているということです。
つばめ交通リクルート課 中尾智奈美課長
「つばめ交通のツバメですので、私たちも仲間だと思って、いつも大切に守っている」
守られたひなたちは成長し、5月に巣立ちのピークを迎えるということです。
その「つばめ交通」では23日、長年勤めた乗務員の退社式という“旅立ちの時”を迎えました。
乗務員 平井孝さん
「子どもの世話する姿を見ると、ほほえましい。自分たちにも勇気もらえる」
乗務員 木原英計さん
「ここで子供を育てたり見てきたので、大変でしたけど、車自体はフンまみれで、それを見られなくなるのは寂しい」
ツバメたちは「つばめ交通」に今年もやって来ました。春の訪れを告げるツバメも、人のぬくもりを求めて、毎年ここに来ているのかもしれません。