小笠原諸島・硫黄島沖 先月にも噴火が数分間隔で発生 海面には軽石確認
小笠原諸島の硫黄島の沖では今年7月にマグマが噴出する噴火がありましたが、先月にも噴火が数分間隔で発生し、海面には軽石が確認されたと気象庁が発表しました。
小笠原諸島の硫黄島の南の沖合では7月11日以降、噴火が相次ぎ、7月31日には高さ20メートル以上の黒い水柱が確認されるなどマグマが噴出する噴火が発生したとみられていました。
気象庁が先月にかけておこなった現地調査では海面から白い噴煙が出ていて、数分間隔で噴火が発生し、海面には軽石が漂っているのが確認されたということです。
気象庁によりますと、軽石は内部温度が120度を超えるものもあったということです。
東京都心からおよそ1200キロ南にある硫黄島は年間1メートルにも及ぶ、世界でも類をみない異常な隆起活動が続いているうえ、島の中は地温が高く小規模な噴火が時々発生しています。
硫黄島沖合の噴火は先月9日頃以降、確認されていませんが、気象庁は火山活動がやや活発な状態として警戒を呼びかけています。