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穴水町では建物の多くが倒壊…東京や愛知からボランティア<中継>

2024年1月30日 17:52
穴水町では建物の多くが倒壊…東京や愛知からボランティア<中継>
1月1日に発生した能登半島地震から30日目となりました。石川県外からのボランティアの受け入れが始まっている穴水町から中継。

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私は今、穴水駅すぐそばの商店街に来ています。この商店街は、通りに沿うような建物のほとんどが倒壊している状態です。

まもなく地震から1か月を迎えますが、周囲にはがれきが散乱していて、2階部分が道路をふさぐように倒れ込んでしまっている建物もあります。

穴水町ではこうした建物への被害が甚大なのですが、石川県によりますと、27日(土)から県外からのボランティアの受け入れが始まりました。

きょう30日は、東京都や愛知県などから集まった7名のボランティアが、70代の男性が一人で暮らす住宅の片付けを行いました。地震の影響で屋根瓦が落ちたため、雨漏りがひどく、家にあったほとんどの家電や家具が被害を受けたといいます。しかし、70代の男性や周囲に住む親族だけでは片付けができないため、ボランティアに依頼したということです。

──多くの人手が必要になると思いますが、ボランティアの人数は足りているんでしょうか?

ボランティアセンターの担当者に話を聞きますと、30日時点で270件ほどの依頼がきているということです。しかし、そのすべてを回るにはまだまだ時間がかかると話していました。

穴水町社会福祉協議会 関則生事務局長「町外の個人ボランティアの方を募集した場合に、道路事情が悪いので渋滞を招くということがある。今はそれができていない。たくさんのニーズをこなせるだけのスタッフの準備ができてない」

ボランティアに参加する人は、まず県庁の近くに集まり、バスに乗り合わせて活動場所へと向かいます。県庁から穴水町までは、通常だと1時間半ほどで来られますが、この日は3時間半ほどかかったということです。

ボランティアを希望する人は1万人以上いるのですが、こうした人々を受け入れるためには道路状況の改善などか必要です。