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スギ花粉 今年は過去10年で“最多”2月上旬には飛散開始か

2023年1月19日 22:37
スギ花粉 今年は過去10年で“最多”2月上旬には飛散開始か

花粉もシーズンが間もなく到来します。早いところでは、約2週間後くらいにスギ花粉が飛び始めるかもしれません。しかも、今年の飛散量は過去10年で最多となる見通しです。

   ◇

19日、都内のクリニックには、花粉症の治療にきた女性がいました。

医師
「だいぶ症状出てます?」

花粉症歴30年以上・50代
「出てます」

医師
「いつから?」

花粉症歴30年以上・50代
「2週間…10日(前から)。鼻水がでていますね」

女性は10年以上前から、花粉シーズンが始まる前に受診しているといいます。

花粉症歴30年以上・50代
「きょうは目がダメとか、きょうは鼻が死んでるとか。両方ダメみたいな、つらいですね」

   ◇

日本気象協会は19日、最新の「花粉の飛散予測」を発表しました。関東や東北など多くの地域で、飛散量が去年と比べて200%を超える見込みとなっているのです。

環境省も、飛散量が過去10年間で最多となるとの見通しを発表しました。”花粉最強シーズン”が迫っているのです。

今、スギ花粉はどんな状況なのか。19日、東京・奥多摩町ではすでにスギの木が黄色くなって、花粉をしっかり蓄えていました。

近くに住む東京・青梅市の親子は、すでに花粉症の症状が出始めているといいます。

花粉症歴30年以上
「ちょっとずつ子供も目がかゆくなってきたり、私も最近目がかゆくなってきて、もう始まってるのかな?って」

普段、何気なく通っている道には杉の木が――

花粉症歴30年以上の女性
「花粉症だとここ通るだけですごくいやです」

花粉症歴50年だという女性も、今年の花粉には危機を感じているそうです。

花粉症歴50年の女性
「今年は多いみたいだからすごく恐怖です。耳の穴の奥の方の届かないところまでかゆいって感じ。目も取り出して洗いたいくらい」

日本気象協会によると、九州や四国、関東の一部など早いところでは、2月上旬から花粉の飛散が始まるということです。

   ◇

約2週間後に迫る花粉シーズンの到来を前に、都内の薬局「ウエルシア」では、例年、1月下旬から立ち上げる特設コーナーを、今年は半月ほどはやく展開していました。(地域によって展開のタイミングが異なります)

ウエルシア・江東平野店 中山店長(花粉症歴10年)
「今年は花粉が多いシーズンということもあって、たくさんのお問い合わせをいただいています」

外出先でも使えるコンパクトな目の洗浄液や、シーズン中、長く使える大容量の薬を準備しているということです。

   ◇

長年、花粉症に悩まされている人たちもいます。

花粉症歴10年・50代
「先月くらいからもう薬飲んでますね」

花粉症歴10年・60代
「昨日も目医者いって薬もらってきました。今年は多いというんで、用心にこしたことはないので」

“早めの備え”にとりかかっていました。

一方で、まだ花粉症ではない人たちは――

花粉症ではない40代
「今まで症状ない人が突然なるというので、もしかしたら今年はと毎年思ってるので、ちょっと怖いです」

花粉症ではない60代
「そこまでひどいと聞くと、いつ(花粉症に)なるかと思いますよね」

   ◇

今年のスギ花粉は大量飛散が見込まれています。今からできる対策はあるのでしょうか。

クリニックの医師は、炎症を刺激するため、動物性の脂質やアルコールを控えることが効果的だといいます。

アレジオ銀座クリニック 呉孟達院長
「食習慣としては、できるだけシーズン中に肉食を避けること、アルコール類は極力避けた方がいいですね」

その上で、花粉症の四大症状である鼻水、くしゃみ、鼻づまりや目のかゆみのどれか1つでも症状が出たら、病院に行くことが大事だということです。