三方五湖の電池推進遊覧船が1月から町営に 観光業者にアピール不足か 経営戦略を見直しへ
三方五湖の電池推進遊覧船は利用客が伸び悩み赤字となっていて、来年1月からは美浜町の直営で運営を続けます。経営戦略の早急な見直しが課題となっています。
三方五湖の久々子湖を発着する電池推進遊覧船は、レイクセンターの屋根に設置した太陽光パネルで発電した電気を使って運航するのが特徴です。
町の指定管理を受けた三方五湖DMOが、去年4月から運営していましたが、1年目の利用客数は9600人に留まり、目標の3万5000人を大きく下回りました。
昨年度の収支はおよそ3100万円の赤字となり、新幹線が開業した今年度の利用もこれまでに8700人あまりと伸び悩んでいます。
今年2月に運営の継続は困難という申し出があり、美浜町は他の指定管理者を探しましたが応募はなく、来年1月からは町の直営で営業を続けることにしました。
■美浜町レイクセンター 熊谷洋祐 センター長
「なかなか2隻で運航することができなかったり、周知の部分でもまだまだできることがあったんじゃないかなと まだ完全に美浜町レイクセンターが終わってしまうわけではないので、未来に期待を込めたい」
町は今後、経営強化戦略を策定して立て直しを図ります。
三方五湖の遊覧船をめぐっては、過去にも営業不振のため運営会社が廃業しています。