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能登半島地震発生時 車での避難が8割 高台の避難場所少なく 福井県高浜町が町民の避難状況調査

2024年7月4日 14:18
能登半島地震発生時 車での避難が8割 高台の避難場所少なく 福井県高浜町が町民の避難状況調査
高浜町役場

高浜町が元日の能登半島地震での避難状況を調査したところ、自動車での避難が8割を占めたほか、津波発生時に避難する高台が少ないという指摘が相次ぎました。

高浜町は1月10日から約2週間に、津波避難指定地域などの2459世帯を対象に、能登半島地震での避難状況を調査し、29パーセント 718世帯から回答がありました。

それによりますと、地震発生時と避難時の情報源については、複数回答で「テレビ」が38パーセントと最も多く、次いで「スマートフォン」が32パーセントとなっています。

また避難の手段は「自動車・バイク」が83パーセントで、徒歩での避難を勧める中で、実際は圧倒的に車を使って避難し、道路の渋滞も起きました。町では、避難場所の分散化や経路の複線化が必要とみています。

さらに避難時の課題については、複数回答で「行政からの情報提供」が43パーセントと最も多くを占め、町では情報伝達の効率化や伝達手段の多重化が必要としています。

このほか、町民からの意見では、「津波時に避難できる高台が少ない」と指摘があったほか、車での避難の場合、「駐車場がなく避難に支障が出る」との指摘もあり、町では津波緊急避難場所を再設定して、避難場所の駐車規模やトイレなどの施設内容を明示したいと答えています。

避難場所をめぐっては、高齢者や障がい者など要支援者がいる場合簡単に避難できないという声もあり、近場の高台避難場所を確保し、避難所で要支援者への配慮も検討するとしました。

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