大寒波はいつまで? 一向に収まる気配のない大雪に県民から困惑の声
今シーズン一番の寒気が流れ込んだ影響で県内は山地を中心に大雪となっています。本格的な降り始めから3日目。一向に収まる気配のない雪に県民からは困惑の声も聞かれます。
一晩で20センチあまり積雪が増えた南越前町の今庄地区です。
■雪かきする男性
「朝起きてみるときのうの倍近くは降っているかなという感じ きのう夕方全部空けたのにもうこの状態 もういいよという感じだが、ピークがもう一回来るということで頭が痛い」
かつて宿場町として栄えたまちは道幅が狭く、なかなか雪を捨てるところもありません。
■町民
「歩く人に迷惑かかるから、トラックで持っていく 捨てるところがないので川へ持っていかないと」
福井市の小中学校では2日ぶりに授業が再開し、このうち中藤小学校は登校時間を1時間遅らせました。
■中藤小学校 勝木孝一校長
「きのう通学路の点検はしたが、細々としたところの状況が把握できないのもあるので、除雪されていない歩道の情報を収集し、通学路の安全や受け入れ態勢をしっかりした上で、1時間遅らせた」
物流にも影響が出ています。
福井中央卸売市場では、北海道産や岩手県産の魚が並んでいますが、九州・四国方面からのブリやマグロなどの養殖魚は入荷がありません。
福井中央魚市によりますと、西日本でも高速道路の通行止めが続き、5日から商品が全く入ってこないということです。
■福井中央魚市 鮮魚部 土保勝成課長代理
「毎日入荷していて日々流れる商品なので、それが止まって取引先やお客さんに迷惑をかけている部分はある」
■記者
「国道8号は、前から降ってくる大雪で前が見づらい」
道路状況の悪化で車の事故も相次いでいます。
車の塗装や板金を手がける福井市の工場では、スリップによる衝突で傷んだ車のボディーや、でこぼこの道で破損した車のアンダーカバーの修理に追われていました。
JAF福井支部によりますと、降り始めの4日からの受付件数は236件となっています。
気象台によりますと、あす朝の最低気温は福井で0度、敦賀で氷点下1度の予想で、路面状況にも引き続き注意が必要です。