お年玉に和紙のポチ袋 今立地区の製紙工場で生産 古紙を再利用し環境にも配慮 越前市・山田兄弟製紙
越前和紙の産地・越前市今立地区で、お年玉などに使われるポチ袋用の和紙が作られていて、色彩豊かな紙で送り手の思いを届けます。
機械を使った紙すきを手がける山田兄弟製紙ではこの時期、お年玉などに使うポチ袋用の和紙を作っています。材料には、規格外などを理由に出荷できなかった紙や習字に使った半紙などを混ぜて、再利用することで環境にも配慮しています。
また、仕上げには「漉き合わせ」の技法を用い、色の異なる紙を重ね合わせることで、さまざまな模様を浮かび上がらせます。
■山田兄弟製紙 山田晃裕代表取締役
「人の思いを形にして、相手に伝えるツールとして、紙を使っていただいている。年末年始とか特に、感謝とか喜びを相手に伝える道具として、越前和紙を使っていただけたらうれしい」
電子マネーの普及で、現金を包む袋の需要が減る中、ここでは新しい色をそろえるなど、挑戦を続けています。ポチ袋はインターネットや郵便局で販売されるということです。