敦賀空襲から79年 遺族らが犠牲者の冥福祈る 戦争記憶の風化を懸念
敦賀空襲から79年を迎え、敦賀市では遺族たちが空襲で命を落とした犠牲者の冥福を祈り、平和への思いを強くしていました。
敦賀市元町の本勝寺では、敦賀空襲で1回目の攻撃があった日に合わせて、12日に追悼法要が営まれました。
敦賀市は太平洋戦争末期、日本海側の都市で初めてアメリカ軍の空襲に遭い、大きな被害を受けました。
法要では、住職が合わせて3回の空襲で亡くなった220人の名前を読み上げた後、参列者が焼香をして位牌に手を合わせ、犠牲者の冥福を祈りました。
■敦賀市遺族次世代の会 奥野治樹会長
「戦争が風化される。忘れ去られることが一番懸念される。7月12日に、こんな小さなまちでも空襲があったんだということにこだわりを持って、この法要を続けたい。語り継いでいきたい」
敦賀の市街地の大半が焦土と化した敦賀空襲から来年には80年となります。参列者は命の大切さと平和への思いを強くしていました。