「敦賀真鯛」や「若狭ふぐ」 嶺南自慢のブランド魚を生きたまま県の内外に輸送
「敦賀真鯛」に「若狭ふぐ」。嶺南を代表するブランド魚が、嶺北でも手軽に味わえるようになるかも知れません。漁協などが魚を生きたまま運べるトラックを導入し、嶺南の魚を新鮮なまま各地の市場に届けます。
トラックの側面を開くと現れたのは2つの水槽。容量は合わせて2トンで、タイだと50キロは運べます。
魚を生きたまま運ぶ活魚車(かつぎょしゃ)は、漁協や流通関係者らでつくる協議会が「敦賀真鯛」や「若狭ふぐ」、「若狭まはた」など嶺南が誇るブランド魚を、より新鮮な状態で県の内外に届けようと新たに導入しました。
福井中央魚市には、車で運んだ魚を生かしておく巨大な水槽も新たに設置され、嶺北の飲食店などからの注文にいち早く応えられるようになります。
■県農林水産部水産課 瀬戸久武主任
「これまで嶺南のブランド魚を嶺北に“活魚”で持って来られなかった。去年、ブリが嶺南で大量に漁獲されたが、嶺北には出回らないという声も聞いた。少しでも嶺北に嶺南の魚が届けばいいなと思う」
活魚車は今月中に本格運用が始まる予定で、土用の丑の日に向けて、三方五湖のウナギなども生きたまま輸送する計画です。