「警察と取引して証言変えた」 38年前の殺人事件で証言の男性 2度目の再審請求めぐる協議で発言
38年前の福井市の女子中学生殺人事件で服役した男性の2度目の再審請求をめぐり、かつて目撃証言をした男性が裁判所と検察官それに弁護人との協議の場で「警察との取引に応じて証言を変えた」と話していることがわかりました。(3月27日)
男性は二審で突然「事件の夜、血の付いた前川さんを見た」と証言を翻していますが、当時自身が関わった薬物事件をめぐり警察官から「証言すれば薬物事件については見逃す」と取引を持ち掛けられたことを明らかにしたということです。
この事件は38年前の1986年3月、福井市の市営団地で当時15歳の女子中学生が殺害されたもので、殺人の罪で服役した前川彰司さん(58)が無罪を訴えて2度目となる裁判のやり直しを求めているものです。2度目の再審請求をめぐっては関係者の証言が信用できるかが争点となっていて、実質的な審議は27日で終了しました。