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クマの出没が増える中、福井県ではクマを捕獲して個体数を「管理」へ

2025年4月9日 8:43
クマの出没が増える中、福井県ではクマを捕獲して個体数を「管理」へ
福井県ではクマを捕獲して個体数を「管理」へ(9日午後2時県庁 対策会議)

全国的にクマの出没が増える中、県は今年度から積極的にクマを捕獲して個体数を「管理」する方向に舵を切ります。

9日県庁で開かれたツキノワグマの出没対策について会議には17市町や農林総合事務所の職員らおよそ40人が出席しました。

■県自然環境課 田島正強課長
「個体調整のための計画的な捕獲や、集落への侵入を防ぐ対策を着実に進めたい」

2024年度、県内で4月から8月に確認されたクマの出没は544件と、2004年以降で最多に。

県ではこれまで定めていたクマの「保護計画」を「管理計画」に変更し、積極的な捕獲に舵を切ります。

今年度のクマ対策のポイントは、一言で言うと「保護から管理へ」です。

これまで捕獲できるのは人里に現れたクマだけで、ワナの設置も、出没や痕跡があった場所に限られていました。

つまり住民に害を及ぼす可能性が「著しく高まった段階」でしか捕獲が出来ませんでした。

しかし2023年に、東北地方などでクマが大量出没したことを受け、全国的にクマの個体数を減らす方針となっています。

具体的には、人が住んでいる地域とクマが暮らす山奥の間に「管理強化区域」を設けます。

このエリアには計画的にワナが設置出来るようになります。

ワナの形状も、これまではドラム缶製の箱ワナだけが認められていましたが、格子網を使用したタイプも設置できるようになりました。

さらにクマの捕獲数についても、昨年度までは、県内で年間156頭が「上限」でしたが、今年度からは50頭あまり多い210頭を「目標」に捕獲を進め、クマと人間が安全に共存できる環境を目指します。

最終更新日:2025年4月9日 10:19
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