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人工知能AIを活用して、道路のひび割れ 穴などを把握 福井県が保守管理の負担軽減へ

2025年4月4日 8:38
人工知能AIを活用して、道路のひび割れ 穴などを把握 福井県が保守管理の負担軽減へ
人工知能AIを活用して道路のひび割れ 穴などを把握 保守管理の負担軽減へ(4日午後2時福井市)

道路の保守管理にかかる負担を軽減しようと、福井県は人工知能AIを活用して、ひび割れなどを確認する新たな支援システムの運用を始めました。

目視するなど担当する人の経験に頼ることが多い道路の保守管理。

その現場に導入されたのはスマートフォンです。

県が4月から運用を始めたもので、パトロールカーで走行しながら、路面の状況を撮影しますと、AIのシステムがひび割れや穴、それに白線の剥がれを自動で検出してくれます。

県の土木事務所では、延べ2200キロメートルの道路を管理していますが、職員の高齢化や技術の伝承が課題となる中、作業の省力化につなげます。

■県土木部道路保全課 道路維持補修グループ 森川大輔主任
「熟練した職員が道路のパトロールしていたが、いろんな人がパトロールをするので、AIを活用すると一律の基準で見ることができるのが一番メリット 工事を発注する部門では、道路の損傷が一目でわかり、調査の手間が減る」

冬場の除雪作業で傷むことも多い道路。

新たなシステムでは、走行中に穴を検知すると音が鳴る装置も備えています。

■森川大輔主任
「北陸新幹線開業で福井への来訪者が増えているし、観光道路周辺で交通量が増えているので、AIの精度を上げて、快適に道路を利用してもらえるようにしたい」

AIによる解析で判明した道路の損傷個所は地図で表示され、維持管理にかかる作業の効率化にもつなげます。

なお、試験運用した1か月間に、奥越土木事務所管内では、深さ2センチほどの穴が500か所で見つかったということです。

最終更新日:2025年4月4日 9:58
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