敦賀市特産東浦みかんが不作 夏の猛暑や病害虫による被害が多発
敦賀市の特産東浦みかんに異変が起きています。夏の猛暑や病害虫の大量発生で、収穫量は例年の2割程度まで落ち込む農園もあるとみられます。
農家
「いっぱい落ちている ほとんどが病気とか虫にやられた」
敦賀市東浦地区の特産「東浦みかん」。独特の甘酸っぱさが特徴で、まもなく収穫の時期を迎えますが、今年は近年にない不作となっています。
■東浦みかん特産化組合 片山吉治 組合長
「元比田のこの辺ではほとんど販売もできないし、ミカン狩りも受け入れられない」
今年はいわゆる裏年に当たり、元から多くの収穫が見込めない中、夏の猛暑と病害虫の大量発生が追い打ちをかけました。
■片山組合長
「今年は暑すぎた 暑すぎたのと雨が少なかったので、病気がまず出た その病気と同時にカメムシが相当悪さをしている」
県農業試験場によりますと、今年は果樹カメムシが大量に発生し、果汁を吸われる被害が多発しました。このため実が十分に育たず、収穫前に落ちてしまいました。
農園によっては収量が例年の2割程まで激減するとみられます。
■片山組合長
「観光客はどんどん増えるが、なかなかみかんが増えないと難しい 自然相手は難しい」
今年の異常気象は、ミカンの生産地にも暗い影を落としています。