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ダイコン ニンジン 鍋料理に活躍する野菜が猛暑や雨不足で不作に

2024年10月24日 17:35
ダイコン ニンジン 鍋料理に活躍する野菜が猛暑や雨不足で不作に
猛暑や渇水の影響でダイコンが生育不良に(坂井市)

これから冬にかけて鍋料理に欠かせないダイコンやニンジンが、猛暑や雨不足のため坂井市内で不作となっていて、生産者が大きな被害に困惑しています。

だしが染み出すおでんのダイコンに、料理に彩りを加えるニンジン。これからの鍋シーズンを前に、旬の野菜がピンチを迎えています。

「つらい」

坂井市と福井市にまたがる三里浜砂丘地でダイコンを栽培する村上賢一さんです。代表を務める農業法人は、担い手のいない農地を借り受け、あわせて10ヘクタールで栽培しています。

今年は8月中旬に種をまきましたが、残暑や雨が降らなかった影響で生育不順となっています。

■村上賢一さん
「このようなものは廃棄する」

福井地方気象台によりますと、今年9月の県内の降水量は平年の2割にとどまり、平均気温は4度上昇しました。

さらに収穫前には畑が乾燥した状態で雨が降り、成長したダイコンが割れるという被害が相次ぎました。

このため、市場に出荷する基準に満たないダイコンは廃棄したり、傷んだ部分を取り除いて加工用として出荷しています。

■村上さん
「全然ダメ 赤字 ダイコンは天気の変化に強いが、今年はひどかったので、来年からは作付けを半減するつもり」

ダイコンは先週から出荷を始めましたが、収穫量は例年の半分以下の200トンとなる見込みで、被害は少なくとも700万円ということです。

一方、11月に収穫期を迎えるニンジンにも同じような被害が出ていて、生産者を悩ませています。

■本原農園 中山晋吾さん
「9月の猛暑でダメージ受けて、雨も降らず、生育発芽不良でこういう状態 収穫できるどうか難しいかも ここまでひどいのは初めて 全滅に近い」

JA福井県によりますと、ダイコンやニンジンそれにネギで出荷は3割ほどの減少が見込まれ、冬の鍋シーズンを前に夏の猛暑が食卓に影響を及ぼしています。

最終更新日:2024年10月24日 19:30
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