38年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件で、有罪判決を受けて服役した男性の2度目の再審請求について、名古屋高裁金沢支部が10月23日に裁判のやり直しを認めるかどうか判断することがわかりました。

この事件は、38年前の1986年3月福井市内の市営団地で、当時15歳の女子中学生が殺害されたもので、殺人の罪で服役した前川彰司さん58歳が無罪を訴え、2度目となる裁判のやり直しを求めているものです。

関係者によりますと、名古屋高裁金沢支部が10月23日に再審の可否を判断することがわかりました。

今回の再審請求では、新たな証拠や関係者の証言が信用できるかどうかが争点となっていて、「事件の夜、血の付いた前川さんを見た」と目撃証言をした男性が、当時警察官から「証言すれば薬物事件については見逃す」と取引を持ちかけられたことを明らかにしています。

弁護団は「再審開始以外の結論はありえない」と主張していて、再審が認められた場合速やかに裁判のやり直しを実現したいとしています。

2022年10月