関西電力が設置の方針「乾式貯蔵施設」 設置の是非巡り、県議会で議論始まる 2月議会の焦点に
関西電力の乾式貯蔵施設の設置の是非を巡って、各会派からさまざまな声が上がっています。13日開会した2月県議会の焦点となるこの問題。杉本知事は議会に対し、議論を求めました。(2月13日)
関西電力は使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、高浜・美浜・大飯の各原発の構内に設置する方針を示していて、計画では3つの原発の合わせて5か所で、700トン分を貯蔵するとしています。
■自民党福井県議会 山岸猛夫会長
「あの通りのロードマップのスケジュール的にいってもらえばいいけど、六ヶ所村も核燃料サイクル施設が遅れているようなので、その点も含めてしっかり議論をしていきたい」
■民主・みらい 北川博規会長
「今までの原子力発電所に関する議論は、まず説明が行われて、それをもとに質疑がスタートする。中身がだんだん深められている。今回の場合も乾式貯蔵という言葉にして出している以上、そういう説明の場がほしい」
■越前若狭の会 斉木武志共同代表
「福井県が事実上の最終処分場になる可能性も出てくるので、関西電力に5年とか10年とか、使用済み燃料を入れたら5年以内に、県外にドライキャスクを搬出する形に、管理規定に盛り込ませるべき」
乾式貯蔵施設の設置の是非。県の原子力行政の転換点となる可能性もあり、慎重な議論が求められます。