「蓬莱祀」で山車巡行 老若男女が綱を引く 越前市・粟田部地区 起源は1500年以上前、継体天皇の即位祝う
建国記念日の11日、各地で長年守り受け継がれる伝統行事が行われました。
越前市粟田部地区で行われたのは、今から1500年以上前の継体天皇の即位を祝ったとされる伝統行事「蓬莱祀(おらいし)」です。音頭取りの力強い歌声に合わせて、子どもから大人までおよそ150人が参加して、高さ5メートルの山車を綱で引きながらゆっくりと練り歩きました。
■参加した親子
「(大雪で)あるのかなというぐらい心配だったけど、あってよかった」
「みんなで力を合わせてるみたいで楽しい」
■参加したアメリカ人
「伝統的な音ですよね。アメリカに祭りやイベントはあまりないから、日本は楽しい場所」
先週の大雪の影響で開催が危ぶまれましたが、巡行コースを例年の3分の1に短くするなど、住民が一体となって今年も巡行することができました。
■蓬莱祀保存会 宮田尚一会長(87)
「たくさんの方が出てくれて、協力していただくということは粟田部の誇りと思っている。小さいお子さんにみんなの地域に対する思いを伝えていけたら」
昭和100年の今年も無事に受け継がれた「蓬莱祀」。13日(木)は岡太神社の拝殿で祭典が営まれ、山車巡行の無事が報告されます。