運河に飛び込み綱を引きちぎる「水中綱引き」380年以上続く美浜町の伝統行事 国選択無形民俗文化財
「よいしょ!」の掛け声で綱を引きちぎる男衆=19日午後2時、美浜町日向
美浜町で19日、運河に飛び込んだ男衆が大きな綱を豪快に引きちぎる伝統行事の水中綱引きが行われました。
水中綱引きは380年以上前の江戸期に、日向(ひるが)湖と若狭湾とを結ぶ運河の完成を祝い、その後の豊漁を願ったのが始まりとされ、国の選択無形民俗文化財に指定されています。
はち巻きに白パンツ姿の男衆およそ20人が美浜町日向橋から運河に次々に飛び込み、二手に分かれてワラで編んだ長さ40メートル、直径20センチの綱を懸命に引き合っていました。
参加した住民は 「漁師町ということで大漁とか、漁業が盛んなのでこれからも活性化していほしい」と話していました。
身を切るような冷たい水の中で男衆は体を赤くしながら、1年の豊漁と無病息災を願っていました。
最終更新日:2025年1月19日 18:12