伝統行事「すり鉢くぐり」 無病息災など願う 起源ははやり病の退散 小浜市・法雲寺
小浜市内の寺院で1日、伝統行事「すり鉢くぐり」が営まれ、参拝客がもぐさをたいたすり鉢の下をくぐり、中風(ちゅうぶ)除けや無病息災を願っていました。
小浜市四分一の法雲寺で250年以上続く伝統行事で、逆さにした状態のすり鉢の底の部分でもぐさをたき、参拝客はその下をくぐって静かに手を合わせていました。
■参拝客の男性(越前市から)
「段々年取ってきたので、予防のためにもいつもお参りさせていただいている」
■参拝客の女性(舞鶴市から)
「健康でおられるように。ぼけませんように。寝込まないようにと」
「すり鉢くぐり」は1764年、弦鳳和尚が延命地蔵尊の夢のお告げを受けて、当時のはやり病だった中風(ちゅうぶ)の退散を願って行ったのが、始まりとされています。