バレンタイン商戦が本格化しています。一方で、チョコレートの原料であるカカオの不作で世界的な供給不足に。県内でもいわゆる「カカオショック」の影響がみられます。

甘い香りが漂う福井市のチョコレート専門店。ナッツやドライフルーツを大胆にトッピングした「割りチョコ」が大人気で、バレンタインデーに向けて、21日は早速商品を購入する人もいました。

■買い物客
「今年もリピートですね。いろいろのってるのをあげたら、見たことないって言って喜んでくれたので」
「(Q.誰に？)甘いもの大好きなスイーツ男子なので、娘婿2人とも」

しかし、今年は世界的なカカオショックの影響で、ガーナとコートジボワール産のカカオを使ったチョコレートの材料価格は2.5倍にはね上がっているといいます。

■横井チョコレート 店長 竹内純子さん
「うちの店がチョコレート専門店なのでつらいところはあるけど、工場直営店ということでコストカットできるところは一生懸命させてもらって。2月いっぱいは店頭の価格をキープして、お届けできたらと思っている」

この店では、バレンタインシーズンが終わるのを待って価格を見直すということです。

一方、お菓子を手作りする人向けの材料やラッピングをそろえる福井市内の専門店でも、カカオの不作の影響が。フランスやベルギーから輸入されたチョコレートの値段を見てみると…。

■買い物客
「すごーい」

1キロ入りでは1万円を超えるものも。

■買い物客
「何でも高くなっているっていうし、チョコレートもやっぱり例外ではなく…。職場とか家族とかに作りたいなと思う」

■カリョー C＆C Fukui 店長 古市尚子さん
「今年はチョコレートの原料のカカオが不作ということと、円安が重なってものすごくチョコレートの値段が上がっている。驚くような、倍くらいになっている」

この店では、小分けにした1000円台のパックを作り、手に取りやすいように工夫しています。また、手作り派が価格を抑えるためのおすすめは？

■カリョー C＆C Fukui 店長 古市尚子さん
「チョコレートだけにこだわらず、いろんな材料を使って、ご自分の得意なお菓子を(あげる)というのもいいかなと思う」

今年のバレンタインは焼き菓子にしたり、チョコレートの量を減らしても転写シートを使って特別感を出したり、ちょっとした工夫が必要かもしれません。