甘~いイチゴ栽培 スマート農業で生産管理 北陸最大級の農業用ハウス完成 越前市・明城ファーム
越前市に北陸最大級のイチゴの農業用ハウスが完成しました。スマート農業による徹底した生産管理で、日当たりなど条件の厳しい福井の地から甘いイチゴを出荷します。
■リポート 吉岡弘起記者
「広さはバスケットボールのコート8面分。北陸最大級のイチゴのハウスです」
「越前いちご」のブランドでイチゴを育てている越前市の明城ファームでは、国や県の補助を受けて、このほど北陸最大級となる新たな農業用ハウスを完成させました。
■明城ファーム 明城義和社長
「大型のハウスを建てることで、ひとつに(集約)することで、ひとつの手間で終わらすことができる。人員も従来よりも若干少なめの管理で行っていける」
このハウスでは、最新のシステムを使って、水やりや肥料の散布を自動で行うことで、作業の省力化を図っています。
また、温度や湿度を機械でコントロールすることで、太平洋側に比べて日照時間の短い冬場の福井でも、糖度の高いイチゴの栽培を目指します。
■明城ファーム 明城義和社長
「太平洋側だと約30日で収穫が可能になる。日本海だと40~45日かけてじっくり赤く育てた実なので、品質や味はおいしく育つ」
新たなハウスの完成によって、この農園ではイチゴの生産能力がこれまでのおよそ2倍となり、出荷量は年間で20トン、出荷額は1億円に達する見通しです。
■明城ファーム 明城義和社長
「新幹線に乗って関東圏であったり、石川・富山から客が来たら、感動してもらえる」
今シーズンの初出荷は、クリスマス商戦で本格的な需要を迎える12月20日ごろの予定です。