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県内でも被害相次ぐ 能登半島地震まとめ あわら市で最大震度5強観測

2024年1月4日 20:32
県内でも被害相次ぐ 能登半島地震まとめ あわら市で最大震度5強観測
地震の影響で崩落した道路=2日午前10時ごろ、あわら市の名泉郷地区

正月1日に石川県の能登半島を襲った震度7の大地震。各地に甚大な被害をもたらした地震で県内でも被害が相次ぎました。(1月4日)


石川県能登半島を震源としたマグニチュード7.6の大地震。能登地方の輪島市などでは住宅が崩れ、火災が発生。街は一変しました。

県内でも、あわら市で最大震度5強を観測するなど、各地で大きな揺れを感じました。また、1999年に新しい津波予報システムが導入されて以降、福井県沖では初めてとなる津波警報が出され、敦賀港では1日午後8時すぎに50センチの津波を観測しました。

県内5つの市町では一時避難指示が出され、11の市町が避難所を設けて最大でおよそ4500人が避難しました。

■避難所に避難した70代の女性
「怖いってこと、これ以上ない。こんなところ来たのは初めて」

■同じく30代の女性
「テレビを見ていて、大きな地震があったのでテーブルに隠れた。それから近くの公園に行って、近くの人に声かけて『逃げましょう』って」

地震直後。越前町の漁師たちは津波の被害を免れようと船を沖に避難させました。

■漁師
「(波の)上がったり下がったりが激しい普段にはない状況だった。津波で沖に逃げたのは初めて」

福井市、あわら市、越前町では逃げる際に倒れ、頭を打つなどして6人がけがをして救急搬送されました。

■リポート・西岡芽生記者
「こちらはあわら市の市道です。土砂崩れの影響で道路がすっぽりなくなっています。現れた地肌には水道管も確認できます」

特に揺れの大きかったあわら市では、水道管が切れあふれた水で土砂崩れが起きて道路が陥没。市によりますと、道路と住宅で水が漏れ、およそ50軒が断水しました。この他、住宅の基礎部分がひび割れるなど、45棟で被害が出ました。

■自宅に立ち入れなくなった住民
「修理が可能か、復旧できるか。擁壁を撤去したとしても床下が地割れしているのでここに住めるか分からない」

福井市では、アオッサや建設中の市立図書館で一部の天井が落下。高速道路が通行止めになった影響で、食品スーパーやコンビニは食料品の入荷がストップし、一時品薄状態となりました。

JR福井駅では、帰省客らが特急列車の運転取りやめで足止めとなり、切符の変更などに長蛇の列ができました。

■県内に帰省中だった人
「きのう帰る予定だったけど、サンダーバードが動いていなくて帰れなかった」

かき入れ時のあわら温泉では、客室や浴室などに被害が。芦原温泉旅館組合によりますと、4日時点で温泉を利用できない旅館が2軒確認されています。

■あわら温泉美松・前田健二社長
「全館の安全確認と非常時の案内を社員で徹底して、安心して過ごしてもらえるようにしたい」

被害の一方で、県内から支援の動きも。各自治体では給水車の派遣をはじめ、毛布などの物資の運搬が始まっています。また、被災した人の医療支援を行う救護班・DMATや消防隊員も応援に向かいました。

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