【次々と来る“詐欺メッセージ”その②】NISA、電気料金、さらに…「中居君が謎に非通知で…」有名人を連想させ悪質サイトに誘導するケースも【福島県】(※その①は5月10日に配信)
最近、県内でも急増しているのがSNSを使った詐欺被害です。
詐欺の手口は日々、巧妙化していて、有名人や警察などになりすまし、被害者を信じ込ませて現金をだまし取ります。
皆さんもこうした詐欺のメッセージがスマートフォンに届いたことがあるかもしれません。
被害に詳しい専門家は、詐欺グループは誰にでもある「心の隙をついてくる」として注意を呼び掛けています。
被害が後を絶たないSNSを使った詐欺被害。
有名人の画像を悪用し投資を呼びかけるニセ広告も多く、クリックした人がラインの投資グループに誘導され、金をだまし取られるケースが相次いでいます。
こうした被害は県内でも・・・。
県警によりますと、SNSを使った投資やロマンス詐欺の県内の被害は4月末時点で、4億円あまりと被害額は去年の同じ時期の「6倍以上」に増えています。
こうした詐欺の罠は私たちの身近なところにも 潜んでいます。
■大川悠輔記者リポート
「スマートフォンには、NISAと書かれた名前から、株式が上昇としていてLINEで連絡を誘導するメッセージが届いています」
SNSの詐欺被害に詳しい、佐藤弁護士に話を聞きました。
■福光法律事務所 佐藤 孝明弁護士
「スマートフォンだけで信じさせるだけのうまさ、巧妙さがあるから、詐欺被害が増えている」
こちらは中テレスタッフや視聴者のスマートフォンに届いた詐欺とみられるメッセージです。
■詐欺メッセージ①
「重要なお知らせ、未払いの電気料金について」「お支払いが確認できておりませんので、以下のボタンをクリックして、オンラインでお支払いください」
これらは実在する企業などになりすまし、別のサイトへ誘導する「フィッシング詐欺」という手口。佐藤弁護士によりますとクリックしてしまうと、名前やクレジットカードなどの情報を求められ、個人情報を盗まれてしまう可能性があるそうです。
中にはこんなメッセージもー
■詐欺メッセージ②
「さっきは中居君が謎に非通知で電話してきたので、早めに連絡貰えるととうれしいです!」
有名人からの連絡を連想させるようなメッセージで、うっかり返信してしまうと悪質サイトに誘導されるケースもあるため注意が必要です。
また、最近はこんな手口もー
■詐欺メッセージ③
「私たちは警視庁です」「あなたのお子様は窃盗容疑で逮捕され、賠償金を支払う必要があります。至急、下記口座にお振込みください」
■福光法律事務所 佐藤 孝明弁護士
「警察の身分証明書を送ってきたり、公的な書類を送ってきたりして、信じ込ませる部分はあるが、本人としてはそれで信じてしまう」
メッセージでやり取りする中で、ニセの身分証明書や警察手帳などを示すことで被害者を信用させて、金をだまし取るといいます。
佐藤弁護士は「自分は大丈夫」と思っていても「誰もが被害にあう可能性がある」として、注意を呼びかけます。
■福光法律事務所 佐藤 孝明弁護士
「詐欺というのは基本的には『心の隙をついてくる』ので、巧妙な部分かなと思う。儲けたいとか最近だと婚活のマッチングアプリの出会いとかで、詐欺サイトに誘導されて、被害に遭う方がかなり多くなっている」
日々、巧妙化する詐欺の手口。こうしたメッセージが届いた場合は絶対に返信やクリックをせず、まずは家族などに相談することが重要です。