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猪苗代湖のボート事故から4年 現場で安全対策進むも…控訴審は9月30日から・福島

2024年9月6日 17:48
猪苗代湖のボート事故から4年 現場で安全対策進むも…控訴審は9月30日から・福島
猪苗代湖で家族らがボートに巻き込まれ、死傷した事故から4年です。

現場ではボートの航行区域が規制されるなど対策も進んでいます。一方で事故で亡くなった男の子の遺族は癒えることのない深い悲しみを抱えています。
■瑛大くんの母親
「事故も最近のことのように感じるし、いまだに瑛大がいないのは信じられない気持ちが大きい」

4年前、猪苗代湖で航行中のボートに家族らが巻き込まれた悲惨な事故。
当時8歳の豊田 瑛大くんがボートのプロペラに巻き込まれ死亡。母親も両足を切断する大けがをしました。
■瑛大くんの父親
「ずっと辛いだけ、どうすることもできないので、ただ悔しいだけ」

事故から4年。現場ではー
■王国屹記者リポート
「事故のあった猪苗代湖・中田浜に来ています。こちらの水上ではモーターボートが通れないエリアが設けられていて、そのエリアを示す黄色のブイを確認することができます。」
痛ましい事故を二度と起こさないため猪苗代湖では、2024年7月からボートの航行区域が規制されるなど対策が強化されています。
違反した場合、30万円以下の罰金が科せられます。
猪苗代湖にあるボートの販売店でも利用者にルールを丁寧に説明するなど取り組みを進めています。
ただ、課題もー
■磐梯マリーン 秦郁子 常務
「思い込みがあるお客さんもいて、中々伝わらずに、ルールを守らない人もいます。根気強く、お客さんにこの猪苗代湖で安全に乗ってもらうための周知をしっかり毎回していくことが大切。」

安全対策が進む一方で、遺族が抱える深い悲しみは癒えることはありません。
■瑛大くんの父親
「4年も経って、まだうちの件(裁判)も終わっていない、そこが一番のことで」
この事故をめぐる裁判は今も続いています。
ボートを操縦していたいわき市の元会社役員=佐藤 剛被告は、業務上過失致死傷の罪に問われ1審で「禁錮2年」の実刑判決が言い渡されましたが即時控訴。
仙台高裁は9月6日、2審の1回目の公判を9月30日に行うと発表しました。

事故からきょうで4年。
遺族が願うことは?
■瑛大くんの父親
「一人一人がもう少し危険と隣り合わせであるということをわかった上で、レジャーなどをすればいいのかなと思う」
■瑛大くんの母親
「猪苗代に限らず、水上でのレジャー全体的に対策をもっと強化していくべきなのかなと思う」
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