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福島市の老舗ホテルが事業停止 破産申請へ

2024年9月6日 15:41
福島市の老舗ホテルが事業停止 破産申請へ

民間の信用調査会社「東京商工リサーチ福島支店」によりますと、福島県福島市のJR福島駅前にある「ザ・ホテル大亀」が9月3日に事業を停止し、破産申請の準備に入ったことが分かりました。

負債総額は2023年12月時点で約4億8500万円ということです。

東京商工リサーチによりますと「ザ・ホテル大亀」はその前身が1921年(大正10年)に創業したうなぎの割烹店で、1964年に福島駅前にホテルを新設、福島市を代表する老舗ホテルでした。ホテル事業のほかに、レストラン3店舗や仕出し料理の製造販売も手がけていましたが、2020年以降はコロナ禍の影響で利用者が激減し、売り上げ不足から赤字になっていたということです。

JR福島駅前をめぐっては、資材高騰の影響で東口の再開発事業の練り直しが迫られているほかホテルの誘致も断念していて、計画が遅れています。また2024年に入り、西口の大型商業施設「イトーヨーカドー」が撤退するなど中心市街地の空洞化が懸念されていて、老舗ホテルの事業停止はそれに拍車をかける状況となりそうです。

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