「交差する道路が多ければ多いほど危険性が高まる」交差点に潜む危険…行楽シーズン前に安全の運転の再確認を【福島県】
16日、郡山市で車同士が衝突し3人が死傷する事故がありました。現場は交差点が複雑に入り組む場所で、「五差路」とも言われています。こうした交差点は県の内外で複数あります。行楽シーズンを迎え出かける機会も増えるなか、注意点を取材しました。
■箕田竜也記者リポート
「県道上で起きた2台が絡む事故です。事故のあった車を見てみますと、前方部分が大きく破損していて、事故の衝撃の強さが窺えます」
16日午後9時半ごろ、郡山市図景の交差点で、乗用車と軽乗用車が衝突する事故がありました。この事故で、軽乗用車の助手席に乗っていた44歳の女性が死亡。軽乗用車の運転手と乗用車に乗っていた男性が重軽傷です。事故から一夜明け、現場を取材すると…。
■箕田竜也記者リポート
「事故はこちらから来た車が右折しようとした際に、直進した車とぶつかったということです。ただ、現場を見てみますと交差点の距離が長く、いくつもの道路が交差する交差点となっています」
現場となった交差点は、5つの道路が交わるいわゆる「五差路」。警察によりますと、北から進行してきた車が手前の道路に右折しようとした際、直進してきた対向車とぶつかったということです。「五差路」が直接的な事故の原因になったかは捜査中ですが、今回事故が起きた現場、ある危険が潜んでいたのです。
■郡山警察署 地域交通官 石井隆浩さん
「まず交差点を見ていただくと、1,2,3,4,5つ道路が交わっているので、交差する道路が多ければ多いほど危険性が高まるというのが1つと交差点が非常に大きいと交差点を通過するのに時間がかかるんですよね」
警察によりますと、この現場は交差点が長く信号が変わる前に早く、進もうと、ドライバーも焦ってしまい注意が散漫になりやすく。さらに交差点が複雑なだけに相手がどこに曲がるか予想もできないため、より危険性が増すというのです。
■郡山警察署 地域交通官 石井 隆浩さん
「直進する車と右折する車が交差点内で交わる時間が長い。直進する際、それから対向、右折する際、お互いの車の動きをよく見てもらいたい」
交差点を素早く抜けることも必要な一方で、だからこそ周囲の状況をより注意深く確認することも求められます。一方、県内では南相馬市に、6つの道路が交わる「六差路」があり、県の内外にこうした複雑な交差点が存在します。ただ、どのような交差点であっても注意することは一般的な交差点と変わらないと警察は指摘します。
■郡山警察署 地域交通官 石井隆浩さん
「こういう交差点たくさんありますし、右折する車は当然対向してくる直進車に注意しなければいけないですし、直進車両は対向を右折してくる車に注意しなければいけないのは交差道路がいくつあっても変わりませんので、全てに気を使って通行しなきゃいけない」