警視庁の捜査幹部 若手警察官に「オウム事件」“最後の伝承” 退職前に捜査の経験を次世代に
「オウム真理教」の事件捜査に長く携わってきた警視庁の捜査幹部が、当時を知らない若手警察官らに向けて“最後の伝承”を行いました。
警視庁 捜査幹部(60)「地下鉄サリン事件発生から30年ということで、事件に携わっていた人間は、まもなくするとほとんどいなくなってしまう。少しでもみなさんのお役に立てることがあれば」
「オウム真理教」による地下鉄サリン事件などの捜査経験を次の世代に伝えようと、多くの警察官に講話を行ってきた警視庁の捜査幹部が、定年退職を迎えるため、7日に“最後の伝承”が行われました。
講話を終えた捜査幹部は、オウム真理教の後継団体が今も活動していることを踏まえ、「壊滅できなかったことは本当に申し訳ない。道半ばで退職するのは本当に悔しい思いだが、思いを若い警察官に伝えられたのはよかった」と涙ながらに話しました。