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“巨大な黒い物体”が海岸に…北海道で漂着相次ぐ

2022年3月24日 19:31
“巨大な黒い物体”が海岸に…北海道で漂着相次ぐ

日本海沿岸の北海道・石狩市と留萌市の海岸に先月、突如として無数のタイヤがくくりつけられた謎の物体が流れ着きました。大きさは長さ6.5メートル、幅4.5メートル、重さは4トンから5トンと推定される巨大なものです。

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日本海沿岸の北海道・石狩市の海岸に、無数のタイヤがくくりつけられた謎の物体がありました。

大きさは長さ6.5メートル、幅4.5メートル、重さは4トンから5トンと推定される巨大なもので、先月、突如流れ着いたといいます

謎の物体は、約50キロ離れた留萌市の海岸にも流れ着いていました。石狩市で打ち上げられたものと同じように見えます。

この奇妙な物体に住民も困惑しています。

石狩住民
「あのでかいの流れてもね、行政としては大変なことだよね。あのままもし流れてくるとすれば、何が流れてくるかわからないですよね」

正体を探るべく物体を見てみると、英語で書かれた文字がありました。インターネットで検索すると、英語の表記のホームページにつながりました。文書の中に「インド」という表記もあります。

船が港に接岸する際に衝撃を和らげるための緩衝材で、インドの会社でつくられたものとみられます。

本来は船や港に設置されているという緩衝材がなぜ、海岸で相次いでみつかったのでしょうか。専門家は、同じ地点から流れ着いた可能性があると指摘します。

いしかり砂丘の風資料館 志賀健司学芸員
「2つとも見かけが同じものですし、漂着した場所もすごく近い。時期もほぼ同じですから、同じところから、同じ時に出てきたものですね。日本海側は南から北上する対馬暖流が流れている。おそらくは国内の日本海側のどこか、港か船からか流出したものかなと考えられます」

石狩市は今月15日、ホームページ上で所有者を探すための広告を出しましたが、いまのところ連絡はないということです。

6か月以内に所有者が見つからなければ、市の費用で処分するとしています。

一方、留萌市でも、いずれ処分する方針です。

留萌建設管理部 針生浩司事業課長
「あくまで廃棄物として処分を考えています」