87歳母の首絞め殺害 61歳の男に懲役3年の実刑判決 東京地裁
自宅アパートで、87歳の母親の首を絞め殺害した罪に問われている61歳の男に対し、東京地裁は11日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
渋川勝敏被告は、去年9月、東京・豊島区の自宅アパートで母親のみやさんの首を両手と電気コードで絞めて殺害した罪に問われています。
これまでの裁判で、渋川被告は将来母親に介護が必要になった場合に自分にはできないと思い殺害したと述べ、「申し訳ないと思い夜寝る前に謝っています」と話しました。
東京地裁は11日の判決で母親について、「高齢ながら介護が必要な状態にはなく、実の息子に突如命を奪われた無念さは計り知れない」としたうえで、渋川被告は、「介護について合理的に考えることが難しく、 当時はうつ病と境界知能の影響が相まって心神耗弱の状態にあった」と指摘。
渋川被告に対し、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。