女子高校生殺害 懲役28年を求刑
去年、都内で女子高校生の首を絞めて殺害し、栃木県でレンタカーに遺体を遺棄したなどの罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役28年を求刑しました。
起訴状などによりますと、安栖達也被告は去年10月、東京・新宿区の駐車場に止めたレンタカーの車内で千葉県に住む女子高校生の首を絞めて殺害し、栃木県上三川町でレンタカーの車内に遺体を遺棄した罪などに問われています。
7日の裁判で検察側は「『人 首絞めたあと』などと事前に携帯で検索するなど計画的な犯行」とした上で、「裁判で検察側からの質問に黙秘をするなど事件と向き合っておらず、反省しているとは思えない」などとして懲役28年を求刑しました。
一方、弁護側は「検索履歴は膨大で、『殺害方法』や『死体遺棄の方法』などの直接的な検索はない」、「衝動的な犯行で計画性はなかった」などと主張しました。
また、安栖被告は最終意見陳述で用意していた文章を読み上げ、「(被害者は)学校のイベントや誕生日があり、私はそのイベントだけでなく人の命も奪ってしまった」、「刑務所で事件のことを思い返しながら、一日一日、反省していきます。申し訳ありませんでした」などと語りました。
判決は今月18日に言い渡される予定です。